数字より、足元の感覚が教えてくれることもあります
物件情報に必ずといっていいほど記載されている「駅徒歩◯分」。
この数字を見て、「便利そう」と感じる方もいれば、「本当にその時間で歩けるの?」と疑問に思う方もいらっしゃいます。
実はこの表記には、ある程度のルールがある一方で、体感とのズレが生まれやすいポイントでもあります。
「徒歩1分=約80メートル」というルール
不動産広告では、徒歩時間は「80メートル=1分」で算出されるのが一般的です。
つまり、駅から640メートルの物件なら「徒歩8分」と表記されます。
ただし、これはあくまで“直線距離”に近い目安であり、実際の歩行時間とは異なることもあります。
体感時間は、道の状況や時間帯で変わる
信号の数、坂道の有無、歩道の広さ、夜道の明るさ──
こうした要素によって、同じ距離でも「遠く感じる」「歩きづらい」といった印象が生まれます。
特に小さなお子様や高齢の方がいるご家庭では、体感時間の差が大きくなる傾向があります。
実際に歩いてみることの大切さ
「徒歩◯分」という数字だけで判断せず、可能であれば実際に歩いてみることをおすすめします。
通勤時間帯の混雑具合、夜の雰囲気、雨の日の歩きやすさ──
暮らしの中で感じる“リアルな距離感”が、住まい選びの納得感につながります。
数字は目安。暮らしは実感
駅からの距離は、利便性の大きな指標ですが、暮らしの快適さは数字だけでは測れません。