“誰かと選ぶ”からこそ対話の時間が大切に
住まい選びは、ひとりではなく家族と一緒に進めることが多いものです。
けれど、希望や価値観が違うと、話し合いがうまく進まなかったり、気まずさを感じたりすることもあります。
「広さを優先したい人」と「立地を重視したい人」──
そんなすれ違いが生まれたとき、どう向き合えばいいのか。
このコラムでは、家族との意見の違いに向き合うための視点と、すり合わせのヒントを整理します。
“正しさ”より、“大切にしたいこと”を言葉にする
意見が食い違うとき、つい「どちらが合理的か」「どちらが得か」といった“正しさ”で整理しようとしてしまいがちです。
けれど、住まい選びは感覚や価値観が大きく関わるため、数字だけでは決めきれないこともあります。
「なぜその条件を重視したいのか」──
「どんな暮らしをイメージしているのか」──
そうした背景を言葉にすることで、相手の考え方が理解しやすくなり、すれ違いが対話に変わっていきます。
“譲れないこと”と“妥協できること”を整理する
すべての希望を叶える物件は基本的にはありません。
だからこそ、家族それぞれが「譲れないこと」と「妥協できること」を整理しておくことが、すり合わせの第一歩になります。
紙に書き出してみる、優先順位をつけてみる──
そんな小さな整理が、話し合いの土台になります。
「駅近は譲れないけれど、広さはある程度妥協できる」など、互いの柔軟性が見えてくることで、選択肢が広がります。
“納得して進める”ことが、後悔を防ぐ
誰かが我慢して決めた住まいは、あとから不満が出やすくなります。
だからこそ、「納得して進める」ことが何より大切です。
時間がかかっても、話し合いを重ねて、互いに納得できる選択をすることが、暮らしの満足度につながります。
すぐに答えが出なくても大丈夫。
すり合わせの時間そのものが、家族の関係性を深める機会にもなります。
まずは、気持ちを言葉にするところから
当社では、
「家族と意見が合わない」──
「話し合いがうまく進まない」──
そんな段階からのご相談も歓迎しています。
住まい選びは、条件だけでなく気持ちの整理が大切なプロセスです。
対話のきっかけづくりも、静かにお手伝いします。